「目線よりも少し高い位置にある服が取りやすい!」
普段なにげなく見ているアパレルショップで感じた気づきは、不思議と新鮮でした。
人生で何回もしているであろうその行動は私の欲望に火をつけたのです。
私の住んでいるアパートにはウォーキングクローゼットはありません。
某家具屋さん組み立てタイプのハンガーラックしかなく、
高さがないため奥の服が取り出しにくいです。
腰を曲げながら服を選ぶのも身体的にはきついものがあり、
キャスターがついているのに動かすこともありませんでした。
これらすべての問題を解決すべく、ハンガーラックを製作することに決めました。
予算は1万円ほど。
製作時間は約4時間程度。
日常のストレスを減らすべくここで力を発揮したい。
では作り方を見ていきましょう
スケッチ
今回は天井から床までの柱を立てて、その間にパイプを通すかたちとしました。
材料
柱を固定するために使った道具は『ラブリコ』という商品。
2×4材に上下はめこみ、ネジ部分を回すことでつっぱらせることができるという代物。
幅さえきっちりと固定してしまえばその間の空間はビスをつかってさまざまなことができます。
棚を増やして見せる収納にするもよし、
等間隔にいくつも並べることで仕切り壁・パーテーションのような役割を持たせることも可能。
壁に直接傷をつけなくて済むため賃貸でも安心して使えます。
これに使用する材料はホームセンターで安く手に入る2×4材。
比較的柔らかく初心者でも扱いやすい材料です。
しかし反りがひどいものはかなり反っていたりします。
写真のような見方をするとはっきりと反っているのがわかるので、
なるべく目で確認しまっすぐなものを選ぶようにしましょう。
横の部材は1×4材を使用。
同じ長さで切ることで縦材同士を等間隔に保たせ、上部は部屋の横幅めいっぱいに伸ばします。
そうすることでもしなにか横からの力が加わった時に倒れにくくする役割をもたせています。
ハンガーを掛ける部品は20Φのアルミパイプを使います。
パイプは長さを少し短くカットし、座金と呼ばれる金具をビスで固定。
(2か所止めることで回転しないようになります)
その金具にソケットを回して取り付けパイプの固定をします。
金属は硬いというイメージがあるため金属加工は大変?と思われる方もいるかもしれませんが、
アルミは比較的加工が簡単で、木工機械でもカットができるほどです。
パイプカッターがあれば材料を挟み刃を当て2回転ほど回し、
また少し刃を押し込んで、を繰り返すだけで簡単に切れてしまいます。
安いものであれば1,000円程度で買えるので、ひとつ持っておくのもよいと思います。
私は今回のDIYをきっかけパイプカッターを買いました。
加工作業
2×4材はラブリコの説明書通り天井までの高さ-95㎜の寸法でカット。
横材の1×4材は1,160㎜にカット。
アルミパイプは1,160よりもマイナス2~4㎜ほどに長さとカット。
組み立て作業
横材を取り付ける高さに印をつけてビスで固定。
隣の材料と同じ高さにしていしまうとビスが干渉してしまうため、材料の厚み分ほどずらしています。
アルミパイプも横材同様に高さを決めて座金をビス固定。
これで仮り組みができたので、一度設置してみます。
ハンガーのサイズを考慮し、設置位置を割り出し立ててみます。
ざっくりの位置が決まったので水平器で垂直かどうか確認しながらラブリコをつっぱっていきます。
しかしここで問題発生!
つっぱったところの天井が凹んでいく?!
どうやら天井の板はしっかりと固定されてはおらず、簡単な作りで済まされていました。
コンパネをタッカーで打ち付けた程度のようです。
このまま強く押してしまうと天井まるごと外れてしまいそうだったので、
解決策として天井との間に一枚1×4材を挟むことにしました。
点で力を加えるよりは、面で力を分散させるという考え。
服を掛けるときにかかる荷重はすべて下方向にだけしかかからないため、
ラックが左右に揺れさえしなければ大丈夫だと判断。
再加工
すでに切った縦材から1×4材の厚み分をもう一度カット(約-20㎜)。
(ラブリコのつっぱる調整分でカットしなくてもよかったかもしれません)
天井に挟む1×4材もラブリコ3点が当たる長さにカット。
本組み
一度ばらしたものをもう一度組み立てます。
再度位置を出し、また水平器を見ながら確認していきます。
天井もへこまない程度につっぱれるギリギリに調整。
ハンガーが問題なくかけらることを確認し、位置が決定したところで、
最初に書いたスケッチ部分左の部材の長さを測ってカット。
こちら方向もつっぱるまでいかないも左右に歪まない役割を保ってくれます。
これでだいたいの設置は完了。
あとはソケットをアルミパイプに通し、回して固定。
これで完成となります。
まとめ
いままで感じていた服をとる作業がかなり楽になり、プチストレスがこれでなくなりそうです。
DIYをする上で、「当日中に終わらせなければならない!」「作業時間が限られている!」
という時間制限があるかと思います。
予期せぬ問題点にぶつかると手が止まってしまい、予定が大幅に変更ということも。
いろいろな対処法も知っておくことが大事ですが、
作りを簡単にしておくことで対処しやすくなるという考えも大事です。
後々違う使い方をしてみたいと思った時にも変更がききやすいという点もあります。
DIYにはさまざまな問題がつきものです。
ひとつひとつ解決をしてより良い生活に一歩近づけるよう楽しんでいきましょう。
ではまた次の作品で。
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